ガチャ…




上半身だけ外に出して、涼は辺りを見渡した。





涼「……大丈夫。何もいないよ」




ウチ等は外に出た。




裕「うーん!久しぶりの外だな〜。てか、こっち明るいな」




み「時差があるからね。こっちは8時くらいじゃない?」




淳「で、翼さん。ここは何処なんですか?」




翼「ここは、ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港。通称『ナショナル空港』だ。」



遊「えっ、じゃあペンタゴンに近いんじゃん」




翼「そうだね。こっから行けば近いよ」




涼「それで……翼さんはこれからどうするんですか?」




涼が静かに聞いた。



翼「……俺は、ここに残ってパイロットの仕事を続けようと思う」




涼「えっ、でも燃料が残りわずかなんですよね?」




翼「見る所、まだそんなに被害がなさそうだから燃料補給ぐらい出来そうだからね」




裕「でも!まだあの化物は居るんだろ!?だったら1人じゃ…」




翼「それは分かってるよ。…陸もそいつに殺されたから」



翼さんは眉をひそめながら強く拳を握った。




涼「翼さん……」




翼「君達…ペンタゴンに行く理由は、安全かもしれないの他に、この事件の元凶になったものも探してるんだろ?」



遊「まぁ…そうだけど…」


翼「だったら、大人の俺が命賭けなくてどうするんだ。それに……まだ助けを求めてる人が居るかもしれないだろ?俺は俺の出来る事をやるよ」




そう笑った。




裕「翼っち……。分かった!」



翼「あぁ。…じゃあ、気を付けて」



遊「おぅ」
裕「翼っちも気を付けてな!」
涼「ありがとうございます」
淳「お元気で」
み「ありがと」
夕「ありがとう」
瞳「本当にありがとうございました」



翼「あぁ。じゃあ、また」


涼「はい!」




こうしてウチ等は翼さんと別れた。