瞳はそこで聞いてはいけないなと悟り「そっか」とだけ答えた。



淳「………確かに心配です…が、もし無事なら父さん達もアメリカに向かってるハズです。ここは父さん達の無事を信じましょう」



裕「…そうだよな!諦めねぇで信じてれば大丈夫だよな!」



瞳「だよねっ!」



夕「……」



夕花が少し心配そうに飛行機の外を見てる。




…やっぱ心配なんだな…



遊志には夕花の本心が分かっていた。言葉では嫌っているが本当は父親の事も凄く心配なのだ。



遊「夕花」



夕「んっ?」



夕花が振り向いたのと同時に遊志は夕花の頭をくしゃくしゃと撫でた。



遊「……俺はちゃんと分かってるからな」



夕「!…ダーリン…」




遊志はニッと笑った。すると淳志と裕大が話してる後ろのみみが目に入った。




み「………」



遊「…?」



みみは親指を口に当てながら何かを考えていた。かなり険しい表情だ。



足が痛むのか…?



裕「ふぁ〜…寝みぃ…」



とんっとみみの肩に寄りかかる裕大にみみが「わっ、ビックリしたぁ…。ちょっと裕大〜」といつもの明るい表情で言った。



…どうやら大丈夫のようだ。



しかし…さっきの表情が気になるな…



夕「ねぇ、ダーリン。アメリカまで13時間あるし寝ようよ」



不意に夕花に話しかけられる。



遊「あ…あぁ。そうだな…」


裕「んじゃっ、おやすみ」


「おやすみ〜」



……考え過ぎだな…



こうして仮眠をとる事になった。