―乗客室―



ポーン……



遊「んっ?機内アナウンス?」



翼「えーっと……。アメリカまでは今から約13時間だ。もし、アレなら仮眠をとっとく事をオススメするよ。あっちに行っても色々大変だからね。休める内に休んどいてくれ。それと…涼くんはこっちで俺の手伝いをして貰うから当分そっちには戻らないのでよろしく頼むよ。じゃあ」



そこで放送が終わった。



夕「ダーリン凄ーい!13時間って当たってたー」



遊「だろ?…って、実は前に1度だけだけどアメリカに行った事あんだけどね。アメリカに住んでる親父の知り合いの、実験好きで独自で色々研究してるおっさんのところに遊びに行ったんだ。なっ、淳志」



淳「あぁ、健司おじさんか!そうなんですよ。うわ〜、懐かしいなぁ…。俺等、おじさんの影響で化学好きになったんですよ」



夕「へ〜」



遊「そうそう。あん時は、フラスコとかビーカーとか試験管とかが、かっこよく見えたんだっけ……」




瞳「あっ、じゃああっちに行っても少なくとも遊志くんと淳志くんは大丈夫だね………。あっ!」




み「うわっ!」




瞳が急に叫んだのと同時にみみが驚いて座席から落ちた。




裕「みみ!」



み「ったぁ〜……。ちょっと瞳!僕が『音』にビックリする事知ってるでしょ!あ〜…足、痛い〜」




瞳「あっ、ゴメン……。てか、普通にウチ等だけで逃げて来たけど……父さん達…大丈夫かな……」



夕「あっ……」



皆がシーンとなった。