腹に舌、胸に尻尾が突き刺さっていた。



ぐっ……



血が舞う。



宏「こっ……の!」



ドスッ!




力の限り化物を刺してやった。



「ギャアアア!」




宏「くっ……まだ…だろ………まだ…全然苦しく……ねぇだろ……。沙紀が…受けた苦しみに……比べたらっ…!ガハッ!」




血を吐く。



そうだ……こんな痛み…沙紀が受けたのに比べたら……



ドシャッ!



地面に叩きつけられて化物と俺は転がった。