―宏之 Side―


俺は外に飛び出した。



まだしつこくしがみついてる化物の手を切りつけながら。



ふわっと風が頬を掠める。


少し離陸している。



俺はサバイバルナイフを下に向けた。




化物は真下に居る。



裕「宏之!!」



裕大がドアから顔を出した。



俺はその声に反応しとちらっとドアを見て微笑むとまた下を向いた。



宏「おおぉおお!」



そのまま落下のスピードを利用して化物の頭にナイフを思いっきり突き付けた。


「ギャアアアァアアア」



化物は悲鳴をあげた。



ドスッ!



宏「ぐっ!」



それと同時に腹に衝撃が来た。