男5人で引っ張ってやっと少しずつ上に上がってきた。



もうみみの体は完全に機内に入っていた。



裕「この舌…かなりきつく足に巻き付いてやがる…!」



淳「舌は俺に任せて下さい!」



そう言うと淳志は一旦手を離し、スッとダウジングで使うような鉄の棒をだした。



ガチッと伸びると鋭い刃になった。



淳「いい加減に…してよね!」


ドカッ!



ブチッ



「ギャアアア!」



外から叫び声が聞こえてきて千切れた舌が外に戻って行った。



裕「みみ!」



裕大が足に巻き付いていた舌を取った。




裕「みみ!みみ!大丈夫か!?」



み「うっ……大丈夫…。ありがと…」



みみが薄く笑った。



裕「良かった…」



遊「まだ安心すんのははえーぞ!翼さん!ドアは俺等が閉めるから飛行機出してくれ!」



翼「分かった!」



コックピットに居た翼さんに遊志が言った。



するとすぐに飛行機は動き出した。



ゴゴゴ…



涼「よし…裕大はみみちゃんの所に居てあげて!俺等はドア閉めるから!瞳!みみちゃんの足診てあげて!」



瞳「分かった!大丈夫!?みみ!」



瞳はみみの側に駆け寄る。



遊「よし…。早く閉めちまおう!てか何処でトンファーなんか手に入れたんだよ?」



遊志が淳志に問いかける。



淳「だねっ……。あぁ、コレは昨日みみさんに貰ったんだ………兄さん!危ない!」




グイッと淳志が遊志を引っ張って後ろに下がった。