Virus

ウﾞィーン！



ジェット機の音がだんだん大きくなっている。




もう到着まで間もないだろう。




遊「搭乗口まで登る階段は……用意されてるな」




幸い階段は用意してあった。



ウチ等はその場所で待つ事にした。



さっきから涼は黙ったままだ。




飛行機が着陸しゆっくりと止まった。




ガチャ…



パイロットが降りてきた。


「アレ……誰もいない…？」



パイロットはキョロキョロと辺りを見渡してる。





遊「アンタ、パイロット？」


遊志がパイロットに話しかけるとパイロットの人がウチ等に気付き階段を降りてきた。



パ「あぁ、まずは自己紹介かな？俺は井上 翼(ｲﾉｳｴ ﾂﾊﾞｻ)。この飛行機のパイロットだ」



翼なんて…パイロットらしい名前だな。



遊「俺は宇佐美 遊志。とりあえず…飛行機に乗ってから他の奴の紹介とか事情を話したいと思う。…あぁ、いう奴が居るかもしんねぇから」



遊志が顎でさっき殺したばかりの化物を指した。



翼「なっ…!?………分かった」



やはり化物の事はパイロットには伝わっていないらしいく翼さんは驚いてる。



翼「じゃあ…中で話を聞くから入って」




そう翼さんが中に入る。



ウチ等も入ろうとした瞬間



涼「……ちょっと待って」




今まで黙ってた涼が口を開いた。