涼「くそ!」



俺は我を忘れて外まで走った。


バン!



涼「瞳!」



瞳「り…涼…!」



涼「!瞳!」



見るとさっき居た場所にさっきの化物より大きい化物が瞳達の前に居た。



女子までの距離は結構ある。



み「この…!」



パン!パン!と銃を撃つが全く効いていない。



まるで人間を嘲笑うかのように舌を出し入れしている。



み「くっ…」



裕「みみ!!」



み「裕大!?」



みみがちらっと余所見をした瞬間だった。



瞳「みみ!危ない!」



ばっと瞳がみみを突き飛ばす。その近くを尻尾…いや舌が突き刺していた。



涼「今度は舌かよ!」



瞳「っ…。大丈夫!?みみ!」



み「ゴメン…ありがと。助かった。…この化物め!瞳!耳ふさいでて!それから今、僕があいつに攻撃するから逃げる用意して!」



そう言った瞬間みみは手榴弾を奴の口に投げ込んだ。



ドカン!



「ギャアアア!」



血が舞う。




それと同時に2人は化物から離れた。




びちゃっと辺りには奴の血がついた。



ドシン!と化物は倒れる。



み「はぁ…間に合って良かった…あいつの血…浴びない方がいい…何があるか分かんない」



瞳「そうだね…。流石に倒れたね」



夕「みみ!瞳!大丈夫!?」


夕花が駆け寄る。



み「へっちゃら へっちゃら。瞳に助けて貰ってアレだけど…」




瞳「そんな事ないよ。みみこそあいつ倒したじゃん」


裕「みみー!」



遊「夕花大丈夫か!?」



俺等は走って瞳達の所まで行く。



涼「瞳!?大丈夫か!?」



瞳「うん。ウチ等は大丈夫だよ。みみがあいつ倒したし」


そうニコッと笑う。



ふぅ…全く……女子は強いな




俺は思わず溜め息をついた。



やっぱ子供生むだけはある


と密かに思った。