遊「マジ…かよ」


外に出たウチ等は唖然とした。



完全にゾンビに囲まれていた。



入口まですぐそこだがスリップした車の音のせいでこっちにゾンビが沢山向かって来てしまってる。



裕「殺るにしてもこの量じゃ…」



遊「くっそ…奴等を轢いた時の血でスリップするのを想定してなかった」



淳「だから言ったじゃないか兄さん。俺が詰まったらどうすんのって聞いた時、どーにかなるって言ったの誰だっけ?」



遊「過去を悔やんだって今更どうしようもないぞ弟くん!」



涼「にしても…」



瞳「どうしよう…!」



奴等はのろいがこうしてる内にどんどん寄ってくる。


淳「ほら、兄さん。考えないと本当に僕らあいつらの餌になりに来ただけになるよ」



淳志が他人事のように呟く。




遊「だー!分かってるよ!今考えてん……」




音……?



そうだ!



俺は周りを見た。



するとちょっと先に軽自動車があった。



遊「よし…淳志!手榴弾2つ持って来い!」



淳「手榴弾?一体なんの為に…」



遊「いいから早く!じゃねーと真面目に全員あいつらの餌になるぞ!」



淳「分かった」



淳志が車内に戻ろうとした瞬間



み「はい!これ使って!」


みみが手榴弾を2つ渡した。



淳「えっ、いつの間に…」


み「今さっき。いいから早く!」



淳「あっ、はい!」



淳志が走る。


淳「はい!持って来たよ!」


遊「よし!淳志。これから当分黙ってろって皆に言っとけ。いいな!」


それだけ言うと遊志は近くにある軽自動車まで行き中に乗った。