淳「兄さん」



淳志が遊志に話しかけた。


遊「どうした?淳志」



淳「あいつら…滑走路のフェンスの所に集まってる」


遊「はー…やっぱジェット機の音に反応してやがるか…。こりゃ早くはいんねーとパイロットが全滅しちまうな…。仕方ない。もう強行突破しかねぇな」



淳「はぁ…やっぱそうなるか…」



遊「仕方ねぇだろ。他に方法が浮かばねぇんだから…」



淳「でも、あいつら轢いてくんでしょ?もしあいつらの死体で詰まったらどうすんのさ。俺等食われに行くようなもんだよ?」



遊「そこは……なんとかなるさ」



淳「だけど…」



遊「もうぐだぐた言ってる暇はない。行こう」



淳「…分かったよ」



淳志はしぶしぶ頷いた。