きっと美樹は背中を押さないと前に進めない子だから。


美樹が前に進んで俺を選んでくれるかもしれないと思ったんだ。


だから美樹の背中を押したんだ。


「ありがとう」



その言葉だけを聞いて俺は美樹にバイバイだけ言って家に帰った。

こんな時でも俺は自分のことしか考えない最悪なやつだ。



でもな美樹…?


俺が美樹を守りたいんだ。


わがままでごめんな。