ミッドナイト・ブルー

愛美に、少し休みたいとつげるとベットに入ると、直ぐに眠りに着く。
暫くすると、息苦しさで目をさますと、咳き込んでいた。
『苦しい』、声さえ出すことが出来ない
どうしようもう少しだけ持ってくれ身体と思っている時、愛美が気付き部屋に飛び込んできた。
「ケン、大丈夫」と、言う声を聞いた時、気を失ってしまった。

次に、目が覚めた時には、咳は止まっていた。
ベットにもたれ掛かるように、愛美が寝ている。
その、頬には涙の跡が見えていた。　　　　　　俺は手を延ばし愛美の髪を撫でた。
愛美は目を覚まし、俺の顔を見ると、落ち着いた声で、
「もう大丈夫だから、安心して、疲れたんでしょう。」
俺は、声を出そうとしたが、喉の奥が変だった痰が絡んだ様だった。
消灯台に、置いてあるティッシュに手を延ばし数枚取り上げると、痰を吐き出した。
その時、痰だと思って吐き出したのは血の塊だった。
愛美も、見ていた。
「咳のしすぎで、喉が切れたのかな」と、言って笑うと
「そうかもね、でも明日はユックリと、休んでいてよ明後日は、本番だから」
「まなみ」
「うん」
「ありがとう」
「なに言ってるの」
「いつも、ごめん。大変な思いさせて、暫くの間こんな事が続くけど、後悔してないか、それが辛い」
「それは、言葉が違うと思うよ、辛いじゃなくて心苦しいじゃぁないの、そんな事より、お昼に薬飲んでないでしょう、だからだよ気をつけてね」
「そうか、・・・・・・・・・・・何だか疲れた。愛美、横で寝てくれないか」
「まだ８時だよ、もう寝るの、大分疲れてるみたいね。潤子にかたずけ頼んで来る」
「子供みたいで、変だと思わないでくれ。物凄く眠くて仕方ないんだ、でも目をつぶるのが怖いんだ。出来るなら眠りたく無いんだけど」
「良いよ、わかってる直ぐに戻ってくるから」と、言うと部屋から出て行った。
暫くすると、インターホンの音が聞こえ玄関の開く音がした。
「あれ、ケンは」と、言う店長の声を聞きながら、俺は眠りに落ちた。


翌朝、早く目が覚め起き上がると、横で愛美が
「どうしたの、お腹でも減ったの」と、眠そう名声をかけてきた。
「腹は、減ってないよ。喉が渇いたからちょっと」と、言うと
キッチンに行き冷蔵庫から、エビアンを出し飲んでいると、潤子が起きて来て、