直ぐに、ベットに座り看護士が、持ってきてくれた咳を止める薬が霧状になって出てくる、ネブライザーを使い、愛美は、俺の背中を摩ってくれたが、なかなか止まらず苦しさにもがいた。
それでも、暫く後にはなんとか止まってくれ愛美に、笑いながら
「もう、大丈夫びっくりだよ、ネブライザーの毒霧で殺されるかと思ったよ」と、言うと、
使い終わった機械を持ち俺に背中を向け
「これ邪魔だから、返してくる。それから、あんまり笑えない冗談は聞きたくない」と、出て行った。
俺は、同室の人達に
「騒がせて済みません、何だか今日は虫の居所が悪いみたい、怒られちゃいました。」
「山下さん、奥さんにちゃんと謝って置いた方が良いよ。顔色が変わっていたから本当必死だったよ」
「それじゃぁ戻って来たらみんなで褒めてあげて、その後、俺謝るから良いかな」
「全然良いよ任せて」
「俺、今思い出したけど、明日愛美の誕生日だった、ヤベープレゼントを、用意してないよ、どうしよう。誰か助けてくれ」と、言っていると、今まで余り話しをした事の無い、吉村と言う患者が
「山下さん、うちは貴金属扱っていますが、何か御力になれますか」と、言ってくれた。
「なれます。大いになれます。明日何種類かのリング奥様に、持ってきて戴くって出来ますか、出来れば面会時間の頭に」
「大丈夫ですよ、じゃあラッピングの用意も、させていただくと言う事でどうですか」
「そうですね、お願いします。サイズは、六号かな」
「判りました。では家内と打ち合わせしてきます」と病室を出て行った。
すると、北村さんが
「それなら、うちも協力させてくれ、ケーキなんかどうよ」と、言う
「何だか悪いですね、デリバリー迄させてバースデーケーキは、この位のを一つ名前はあいに美しいです。そうだみんなも食べましょう。だから、北村さんの所のお勧めのケーキ二つお願いできますか。」
「こっちからお願いしたい位ですよ。じゃあ連絡がてら煙草吸ってきます。あっ届け時間は」
「そうですね１０時と、言う事で、」
「判った、じやあ行ってくるから」と、居なくなった。
それから幾らもしないうちに廊下から、夕食ですの声が聞こえて来た。
すると、両手に食事の載ったトレーを、持って現れた。