MAGICSTORY

「あっ…ごめん」


パッと腕から手を離す



居心地が悪い。空気が重い。



すると優しく微笑み、



「大丈夫だ、ここに敵は来ない。安心しろ、俺が守ってやる」



軽く頭を撫でパタンとかすかな音を立てて出て行った





シーンと静まり返っている、寂しいな・・・



もしここが元の世界ならケータイでメールをしたり、お母さんと話したり、コンビニ行ったり・・・



あぁ、なんて退屈なんだろう。




美香は考えた。なにかないだろうか、ルチェルもフィードも仕事があるはず。国王様と話なんて滅相もない。


周りから見たら美香はただボーっとしてるだけに見えるかもしれない。でも真面目なのだ。



探検・・・城でも探検しようかな



思えばここに来てもう軽く1週間は余裕に越しているはず。なのに私的に城下町、地下、この部屋の行ったり来たり。いい加減おかしくなりそうだ。