「─奏森愛結!!」

「「!!!」」


フルネームでマイクで呼ばれ、あたしを含めるほとんどの人が反応する。



そんな、とんでもねぇことしやがったのは
竜太だった。





「俺、愛結が好きだ!



──俺と付き合ってください。」






突然の告白に、クラスメートはざわめく。


あたしは驚く。



「冗談じゃなくて









本気だから。」




真剣な目で、あたしを見つめる。