最強3年2組!!【完】


「ちゃんとクッキー持ってきたか~?」




「ん。多分」



手探りで、バッグの中にクッキーの入った袋があるのを、確かめる。



2つ…ある。




恐らく、飲み物を取りに行ったであろう竜太は帰ってくると
机にコップを置いて、真っ先にあたしの前にくる。


でも、竜太は何も言わなくて。

仕方なくこちらから切り出すことにした。




「…何?」


「んもー意地悪いな~!

愛結ちんは。


ちょーだい?プレゼント!」



竜太はものすごく期待した目で、あたしを見つめる。


そんな期待されても……


唇をキュッと噛んで。




「はい。

期待するようなモンじゃないけど」

あたしは、クッキーの入った袋を竜太に渡す。