「えー。
俺本気なのにー。」
ぷくーっと頬を膨らましながら竜太は言う。
知るか。
んなこと。
「じゃあパーティーの時
ちょーだい?」
いや…
上目遣いで言われても……。
竜太は物をねだるような目で見つめてきて、加えていつの間にかクラスの皆もじーっとあたしと竜太のやりとりを見学していて
簡単に避けることは出来ない雰囲気になっている。
あー…もう。
「…分かったよ」
渋々了承を入れる。
その前にため息が出たのは、言うまでもないが。
「まじ!?
やったー!」
え、何
その喜びよう。
あたしの返事を聞いた途端にピョンピョン飛び跳ね回り、体全体で喜びを表現する竜太。
あげるとは言ったけど、家にある要らないもんにしよーと思ったのに……
こんなんじゃ
手が抜けないじゃんかよー……


