先生は私の青春でした

「先生さくらにとっては、どっちも大事なんだ。
クラスの練習出てなくて迷惑かけてるのわかるけど、みんなさくらの気持ちだってわかってくれても良いじゃん。」

先生に今自分が思っていた事を全部言った。

自分勝手な事ばっかり一杯言ったのに、先生はそれを真剣に聞いてくれた。


先生が私の事を真剣に考えてくれた事が嬉しかった。

先生が担任でよかったって初めて思った。


しばらく先生と喋ったあとクラブに行った。


久しぶりに、クラブの事だけ考えて練習できた気がした。


クラブも終わって帰ろうと思って下駄箱に行ったら谷口先生が居た。


「先生なにしてるんですか?」

下駄箱に先生が来る事はほとんどないから、気になって聞いてみた。

「お前目赤いぞ」

「えっ!?」

「なんか、あったら俺で良かったら話し聞くし無理はすんなよ」


それだけ言うと先生は行ってしまった。