先生は私の青春でした

麻里の手紙を読んだら余計に涙が止まらなくなった。

一人でしばらく考えていると、先生に話し掛けられた。


「田中さん大丈夫?次3時間目だけど、授業どうする?」


(もう3時間なんだ…)


「4時間目から出ます」


「そう。あんまり無理しちゃだめよ」


そう言うと先生はまた机に戻って仕事をやり始めた。

「田中さん4時間目始まったけど…。」


ぼーっとしてたら、チャイムが鳴っていた事に気付かなかった。


「えっ?!じゃあ今から授業出ます。」


ずっとこうしてるわけにはいかないと思って、授業にでることにした。


目ははれちゃったし、化粧もとれちゃったけど、泣いたら少しすっきりした。



深呼吸をしてから、教室の戸を開けた。


(なんで居るの?)


教卓に居たのは谷口先生だった。


私の顔は、目も赤いしはれてて明らかに泣いたあと。

先生に泣いた事がばれなくなくて俯きながら自分の席に向かった。