先生は私の青春でした

(先生居たらなんて言い訳しよう…)

ずっと廊下に居るわけにもいかないし、そんな事を思いながら恐る恐る保健室の戸を開けた。


「どうしたの!?」


保健室の先生に聞かれた。

私は泣いてるのがばれたくなくて、気分が悪いとだけ言ってすぐにベットに行った。


私はベットに入って涙が止まるのを待った。


何が原因かも自分でもわからない。


でも、涙は全然止まってくれなかった。


そのまま泣いていると、1時目の終わりのチャイムがなった。

「さくら大丈夫?」


カーテン越しに麻里の声が聞こえた。


「大丈夫だよ…」


私がそう言うと、麻里がカーテンを少しだけ開けて何か渡して来た。


「手紙書いたから読んで♪
また後でくるね」


そういってカーテンを閉めた。



『さくらへ
いっつも笑顔のさくらが急に泣くなんてびっくりした。でも、さくらが最近無理してたの知ってたよ。私じゃ力不足かもしれないけど、辛かったらいつでも話してね。』



麻里の気持ちが嬉しかった。


私には、支えてくれる友達が居るんだ。


一人で頑張ってた自分が馬鹿らしく思えた。


もっと肩の力抜いて良いんだよね…。