先生は私の青春でした

「さくらおはよ♪」


下駄箱で麻里と出会った。

「おはよー♪」

「さくら元気そうでよかった。昨日あんなんだったから落ち込んでるかと思った」


「落ち込んでなんかないよー。」


「みんな本番前だからイライラしてるだけだと思うし、気にしちゃ駄目だよ」


「うん♪今日も練習頑張ろうね」


麻里が気を使ってくれてるのがわかった。


「田中!!」

教室に入ると昨日の男子に話し掛けられた。

「あっ!おはよ♪」


「昨日はごめん。あのあとみんなに言われてさ。
田中だって演奏会前だししょうがないよな。無神経な事言ってごめん。
これからは練習出れる時に出てくれれば良いから」



謝られて、正直複雑だった。

みんなに迷惑をかけていたのは自分が1番わかってたし、それをクラブを理由に許されてるのが嫌だった。

どっちもやり切れてない自分がすごく中途半端な人間に思えた。


(クラブもクラスもどっちもがんばりたい!!)


毎日、クラスの練習出れるもクラブの練習も今まで以上に頑張った。



クラスの練習で遅れた時は、その分朝練や居残りをやった。