こうして無事あっさりすんだ
めでたしだな

「ありがとう。言ってよかったよ」

喜一さんが笑顔で言った

「ところで喜一さんの親には言わなくていいんですか?」

「…俺、両親いないから…」

…シーン

長谷川が僕の肩を叩いた

「なんか…あの…すみません」

「全然いいから…」

湿っぽい空気…


「まぁいろいろありがとな」

政人さんがそう言い、二人は家に帰り始めた
手を繋ぎながら


二人の後ろ姿をみながら僕は思った



末永く幸せでいてほしい。と。





-end-