「長谷川さん。ありがとうございました」

「何が?」

長谷川はまたエロ本らしき本を読んでいた

「僕のことなのに、あんな必死になってくれて」

「あー。あれね」

長谷川はたいぎそーに言った

「あれはね。好感度UP目指そう隊の行事のいっかんだよ」

「はい?」

「今な、ネット上でそういう行事があんだよ。それに参加してるわけよ」

「何それ。ふざけてんですか?」

「ふざけてねーよ。至って真面目だ」

「ちっ」

やっぱ、独立してた方がよかったかもなぁ

「僕、猫捜してきます」

真之助は文句をブツブツ言いながら外に出た
そんな様子を横目で見ていた長谷川

そして少し笑い

「ありがとよ」

と真之助に聞こえない、小さな声で言った



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