次の朝
僕は今まで通り、探偵屋に向かった

違うといえば
わくわく感がないということだ


「…おはようございます」

「おぉ」

長谷川はいつも通り、ソファでエロ本らしき本を読んでいた

「ぐーたらしてないでそのエロ本らしき本をどーにかしてください」

「はいはい。うるさいガキだな」

「長谷川さんがちゃんとしてないからですよ」

今思えば僕お母さんみたいだな


コンコン

すると誰かが来た

「どうぞ」

「失礼します」

そこにいたのは
みんなの予想通り、桃花さんだ

「…何の用ですか?」

「今日は資料と契約書を持ってきました」

「…何のですか」

「新しい事務所のです」

「僕は…独立する気はありません」

「それは困りましたわ」

「あなたが困っても僕は困りません」

「あなたに決める権利はありません」

「そんなの…」

「それぐらいでいいだろ。諦めろよ。石橋桃花」

「長谷川さん…」

「あなたに指図される覚えはありません
それに地位的立場からだと私の方が上です」

「立場がどーとか上がどーとか今は関係ない
真之助は俺の仲間だ」

「仲間がどーとかで治安がよくなるのですか?
なりませんよね
それと同じように今少なくなりかけてある探偵という職業をまた普及するにはこれしか方法がないのです」

「そんなの俺のしったこっちゃねーよ
治安悪くなろーが探偵がなくなろーが
俺は構わない
でもなぁ嫌がる真之助を無理矢理独立させるなんて他の誰が許しても俺が許さない」

「はぁ…」

石橋桃花は少しため息をつき

「あなたには呆れました
もっと賢くてダンディで出川哲郎さんみたいな方だと思ってました」

「いやどんな理想!?」

僕は反射的につっこんでしまった

「そうだよ。真之助のいう通りだ
バナナの皮はすべるんだよ」

「またその話か!!
てか関係ないでしょ」
「そうよ。バナナの皮は滑らないわ。
前実験したら足がベタってなっただけよ」

「あんた、何してんの?」

「そうだよ。おまえの母ちゃんどんな顔してんの?」

「私に似てるわよ」

「へぇじゃあよっぽとかわいそうな顔してんだな」

「やめろ。失礼だろ」