朝陽のもっと向こう側

自宅。

16時半頃に帰宅して、僕は自分の部屋でくつろいでいた。

あゆむ「少し外に出かけてみようかな」

家でじっとしていても暇なので、僕はそう思い、
部屋のドアを開けた。

その時。

僕の携帯電話が鳴った。
画面には「母さん」の3文字。

あゆむ「めずらしいな。 母さん、今はまだ仕事中のはずなのに」

僕は電話に出た。

あゆむ「もしもし、母さん? どうしたの、こんな時間に」

母親「あゆむ? お婆ちゃんが入院しちゃったんだよ」

あゆむ「え、お婆ちゃんが!? どうして!?」

母親「胃潰瘍だって。ちょっと出血したらしいんだけど、まだそんなにひどくなかったらしいから、あんまり心配要らないらしいんだけど。
   あゆむ、今もし時間あるなら病院に行って来てくれる?」

出血ひどくないんだ・・・よかった。

あゆむ「わかった。 で、どこの病院?」

母親「学校の近くにある東都医科大学付属病院だよ。 場所、わかる?」

東都病院・・・
自分が病気になって行くことはほとんどないと思っていたけど、
こんな形で訪れることになるとはな。

あゆむ「場所はわかるよ。 前に外観を見たことあるから。 わかった、準備して向かうよ」

急いで準備して外に出る。

あの近道を利用したほうがいいな。

僕はそのまま病院に向かった。

・・・

・・・