Rain

『到着〜』



あたしちょっと浮かれてた。


多分嬉しかったんかな…?




『ほんなら行こか』



そう言ってあたしの前を歩く聖夜くん。



海遊館に入るまで、お互い別々の傘を持って歩いた。




あたしの少し前を歩く背中。



あたしあれからずっと追いかけてたやんな。



届きそうやったからさ。



聖夜の背中が。