Rain

『今日はありがとう。うちここやから』

『マジ?いいとこ住んでるやん』

『じゃあ…』

『えーっ!?お茶飲んでく?とかナシなん?』




えっ?
もしかして“軽い”人?




『じゃあ…飲んでく?』




自分でも信じられなかった。
でも、多分あたしは本気で言ってた。






『マジ?』

『うん』

『ほんまに?』

『う…ん』


『ウソやって(笑)あかんで知香ちゃん。初めて会った日に男を家に入れるなんて』




なんか…よく分からん。

でも、もの凄く恥ずかしくなって聖夜くんの顔をまともに見れなかった。



『女の子は自分を大事にしやな』



なんか不思議だった。

聖夜くんに軽いと思われたって感じた。