Rain

『家どっち?』

『あっちあっち!!』

『じゃあ危ないしマンション前まで送るわ』

『ありがとー☆』



『あのお店の名前の意味分かった?』



お店を出てすぐに聖夜くんがふとそう聞いてきた。



『うーん……わからんかった』

『流星。流れ星って意味やねんて』

『そうなんやぁ』





ねぇマスターさん?
流れ星に願いを込めたら願いが叶うはずだったよね?


でも…
あたしは叶わんかった。

聖夜はあたしじゃ…あかんかった。