Rain

『お客さん覚えてますよ。一年か…早いもんですね。酔っ払って喧嘩してたからねぇあの時。インパクト強かったから忘れませんわ』




マスターがそう言うと、二人して意味深な笑いをしていた。



喧嘩?
聖夜くんが?
この人でもそんな派手な喧嘩するんや…。





『意外やわぁ…聖夜くんめっちゃ優しいし穏やかな感じするから』




『そぉっ?まぁそんな時もあるさっ』



聖夜くんはそう言ってまた笑っていた。