Rain

『うーん…いいよ』

『よっしゃ行こか』




そうしてお店に入っていく聖夜くんの後ろをテクテクとついて行った。





『いらっしゃい』



静かな雰囲気だった。
バーというよりは、おじさんが一人でやっているスナックみたいな感じ。

もちろんお酒もリキュールもたくさんあったけど。




『一年ぐらい前に一回来たことあんねんここ…』




懐かしそうにそう言って店の中を眺める聖夜くんは、その姿を見ていたあたしと目があってニコっと笑った。


やばい…
心臓ドッキドキや…。