Rain

あたしは始めから分かってた。


聖夜くんに恋をしても一方通行だってこと。



聖夜くんは彼女が好きで、結構いつもいっぱいいっぱいで。

それでも付き合ってるってことは、やっぱり好きだからなんだろうなって改めて感じた。





『じゃあ別れたらいいやんしんどいんなら』


でた…
あたしの余計な一言。



『え?あ、あぁ…』




ほら。
聖夜くん困ってる。





『ほんならもう別れよかな』





って…


エェェーーーッ!!!!????



ウソぉ…
彼女と別れよっかなって?
ほんまに?







あたし最低だった。

心の中で喜んでた。



[聖夜くんが彼女と別れる!!]


って。







でも彼女って一体なんなんだろ?


聖夜くんがいるのに浮気したりするなんて…あたしより最低。









“もしも願いが叶うなら…”


みんな一度はそうやって考えたことがあると思う。



あたしもそうだった。




夢ばっかり見て、ひどい時なんか現実逃避の妄想したりして。



昔に戻りたい、
幸せな頃に戻りたいって思ったりしてた。