「むが」
「あっ」
「……あちゃ」
ショッピングモールの外れにある和食の店に入ると、まあ何と言うか万がいた。座敷の席に丁寧に正座した学ラン少年が、大儀そうに刺身を食べている。
「お連れ様でしょうか?」
「あ、3人纏めてで」
断る前にそう言われて、添は逃げる機会を得る間もなく店員の女将さんに連れていかれた。能恵は別にどうとも思っていないらしく、ニコニコと万と言葉を交わしている。
「久しぶりですっけ?」
「嫌だよろず君。こないだ会ったじゃないの」
「他言おっけ?」
「よろず君だし、まあ悪くはないかなって話ね」
「どーも。で、お前はデートか空白」
「そういう関係じゃねぇっての」
「いやいや、ハナから見ればそうだっての。いやー羨ましいシチュじゃね? 年上ロリータと同棲ほがっ!」
「あ、ごめん、手が無意識に……」
能恵の無意識アタックに沈む万を尻目に、添はパラパラとメニューをめくっていた。値段が高いが非常に美味しそうなのが現実。海産物系統がメインの店らしい。
能恵もメニューを見ながら、そしてダウンした万を起こす。何かオススメはと能恵が聞けば、刺身全般と返って来た。
「じゃ、海鮮丼の松。添は?」
「刺身定食の梅」
「すみませーん。海鮮丼の松と刺身定食の松を1つずつお願いしまーす」
「承りました」
熱いお茶と引き換えに注文を厨房へ伝達する店員さん。添はどこか引っ掛かる違和感にお茶を啜りながら、それに気付いた。
「能恵さんメニュー詐称したでしょ」
「遠慮して梅なんか頼むからだー。よろず君、私がおごるから頼んじゃっていいよ?」
「どうも。もうロリータとか言いませんから、はい、遠慮無く」
「で? 何でお前はここにいるんだよ」
「晩飯に決まってんだろーが。あ、すんませーん、白身魚小鉢追加ー」
遠慮を知らない万が追加注文してから、そして湯飲みを傾ける。隣の能恵と正面の添を見ながら、何かを考えているようにも感じた。
「やっぱデートだろ?」
「違うっつーの」
「ジャスコでたまたま会ったのよ。クレープ食べに行っちゃった、またまた」
「あっ」
「……あちゃ」
ショッピングモールの外れにある和食の店に入ると、まあ何と言うか万がいた。座敷の席に丁寧に正座した学ラン少年が、大儀そうに刺身を食べている。
「お連れ様でしょうか?」
「あ、3人纏めてで」
断る前にそう言われて、添は逃げる機会を得る間もなく店員の女将さんに連れていかれた。能恵は別にどうとも思っていないらしく、ニコニコと万と言葉を交わしている。
「久しぶりですっけ?」
「嫌だよろず君。こないだ会ったじゃないの」
「他言おっけ?」
「よろず君だし、まあ悪くはないかなって話ね」
「どーも。で、お前はデートか空白」
「そういう関係じゃねぇっての」
「いやいや、ハナから見ればそうだっての。いやー羨ましいシチュじゃね? 年上ロリータと同棲ほがっ!」
「あ、ごめん、手が無意識に……」
能恵の無意識アタックに沈む万を尻目に、添はパラパラとメニューをめくっていた。値段が高いが非常に美味しそうなのが現実。海産物系統がメインの店らしい。
能恵もメニューを見ながら、そしてダウンした万を起こす。何かオススメはと能恵が聞けば、刺身全般と返って来た。
「じゃ、海鮮丼の松。添は?」
「刺身定食の梅」
「すみませーん。海鮮丼の松と刺身定食の松を1つずつお願いしまーす」
「承りました」
熱いお茶と引き換えに注文を厨房へ伝達する店員さん。添はどこか引っ掛かる違和感にお茶を啜りながら、それに気付いた。
「能恵さんメニュー詐称したでしょ」
「遠慮して梅なんか頼むからだー。よろず君、私がおごるから頼んじゃっていいよ?」
「どうも。もうロリータとか言いませんから、はい、遠慮無く」
「で? 何でお前はここにいるんだよ」
「晩飯に決まってんだろーが。あ、すんませーん、白身魚小鉢追加ー」
遠慮を知らない万が追加注文してから、そして湯飲みを傾ける。隣の能恵と正面の添を見ながら、何かを考えているようにも感じた。
「やっぱデートだろ?」
「違うっつーの」
「ジャスコでたまたま会ったのよ。クレープ食べに行っちゃった、またまた」
