「能恵さんがそうやっていくうちに、壊れてしまうのが嫌だってことですよ」
「……壊れない」
「でも」
「壊れないよ、そえ」
彼女はそういう人なのだ。
自分の才能に絶対の自信を持っていて、それでいて誰かを頼っていたりする。自身の才能で乗り越えていけるはずの事象ですら、周りの才能を後押ししてわざと山を作る。
そんな両面性。それが純白能恵なのだ。
「嬉しい」
「……何が」
「心配してくれて、嬉しいよ、そえ」
「心配だなんて」
「そえはどう思ってるか知らない。けど私は嬉しいよ」
能恵も立ち上がって添の隣に立つ。小さな彼女が腕を組もうと一瞬ぴくりと動いたが、結局それは為されずに終わる。能恵が後ろ手に手を組んで、そしてさらさらとした笑顔で言った。
「ごはん」
「……どうします?」
「とびきりおいしーの、食べよっか!」
「そうですね」
自分の頬が何と無く熱いのは気のせいだということにしておこう。軽く首を振ってから、先を行く能恵の隣に添は並ぶ。
「……壊れない」
「でも」
「壊れないよ、そえ」
彼女はそういう人なのだ。
自分の才能に絶対の自信を持っていて、それでいて誰かを頼っていたりする。自身の才能で乗り越えていけるはずの事象ですら、周りの才能を後押ししてわざと山を作る。
そんな両面性。それが純白能恵なのだ。
「嬉しい」
「……何が」
「心配してくれて、嬉しいよ、そえ」
「心配だなんて」
「そえはどう思ってるか知らない。けど私は嬉しいよ」
能恵も立ち上がって添の隣に立つ。小さな彼女が腕を組もうと一瞬ぴくりと動いたが、結局それは為されずに終わる。能恵が後ろ手に手を組んで、そしてさらさらとした笑顔で言った。
「ごはん」
「……どうします?」
「とびきりおいしーの、食べよっか!」
「そうですね」
自分の頬が何と無く熱いのは気のせいだということにしておこう。軽く首を振ってから、先を行く能恵の隣に添は並ぶ。
