「そーえーっ!」
「……恥ずかしい」
これじゃあまるで恋人じゃないかとため息。しかし無視するわけにはいかないから、小さく手を振り返した。能恵は小走りで添のいるテーブルの椅子に座る。手にはやっぱり納豆キムチ。
「それ美味しいんですか?」
「私は好きなのよ。おまたせ、そーえ」
甘ったるい恋人トーク。やめてほしいなと言ってしまえばますます図に乗るんだろうから何も言わないけれど、そのうち気付かれるんだろう。
「遅かったかな?」
「うーん、びみょです」
「そっか、びみょか」
「……微妙です」
「そっか、びみょーんか」
「止めろっつーの」
「あいよ。あ、クレープ食べる?」
「死んでもお断り」
適当な言葉遊びに興じた後、添は能恵に気付いた。彼女の左手の小指に小さなリング。ダイヤの指輪がそこには光っていた。
「ああ、指輪?」
能恵がその視線に気付いたようで、ひょいと手を持ち上げる。
「貰ったの、さっき」
「……あんた今度は何をやらかした?」
「んー? まあ、親失格なねーちゃんシバいたかなー?」
「……やっぱりか」
「後ねぇ、そうま君がブチ切れしてたかなー。私が止めに入らなきゃってところまでギュルギュルだったから、ちょっと一悶着ありました」
「お疲れ様です」
「……ネグレクトって、分かるよね?」
納豆キムチクレープから糸を引きながらそんなシリアスな言葉を言ってもいまひとつ。しかし添は何も突っ込まない。ただ1度頷いた。
「……恥ずかしい」
これじゃあまるで恋人じゃないかとため息。しかし無視するわけにはいかないから、小さく手を振り返した。能恵は小走りで添のいるテーブルの椅子に座る。手にはやっぱり納豆キムチ。
「それ美味しいんですか?」
「私は好きなのよ。おまたせ、そーえ」
甘ったるい恋人トーク。やめてほしいなと言ってしまえばますます図に乗るんだろうから何も言わないけれど、そのうち気付かれるんだろう。
「遅かったかな?」
「うーん、びみょです」
「そっか、びみょか」
「……微妙です」
「そっか、びみょーんか」
「止めろっつーの」
「あいよ。あ、クレープ食べる?」
「死んでもお断り」
適当な言葉遊びに興じた後、添は能恵に気付いた。彼女の左手の小指に小さなリング。ダイヤの指輪がそこには光っていた。
「ああ、指輪?」
能恵がその視線に気付いたようで、ひょいと手を持ち上げる。
「貰ったの、さっき」
「……あんた今度は何をやらかした?」
「んー? まあ、親失格なねーちゃんシバいたかなー?」
「……やっぱりか」
「後ねぇ、そうま君がブチ切れしてたかなー。私が止めに入らなきゃってところまでギュルギュルだったから、ちょっと一悶着ありました」
「お疲れ様です」
「……ネグレクトって、分かるよね?」
納豆キムチクレープから糸を引きながらそんなシリアスな言葉を言ってもいまひとつ。しかし添は何も突っ込まない。ただ1度頷いた。
