「……ん、…」
ピクッと反応した瞬間、まぶたが薄く開かれる。
「あ、起こしちゃった……?」
過敏に反応してしまった私は、勢いよくベッドから離れる。
髪飾りも、シャランと大きな音を立ててしまった。
「……瑠、璃?」
完全に起こしてしまったようで、大きく瞳を開いた凜久がジッと私を見つめる。
「あおいに……着付けてもらったの」
途端に恥ずかしくなって、俯いてしまう。
家で浴衣でいるのって変だよね。
でもでも……せっかくのあおいの思いはムダに出来ないもん。
「ごはん……出来てる、きゃっ」
後ろを振り向いた時、知らない間にベッドから降りた凜久にギュッと抱きしめられる。
「可愛い、瑠璃」
くるっと反転させられて、まだ熱の残る瞳で見つめられて。
「お祭りは行けなかったけど、雰囲気ぐらいは……」
精一杯の笑顔で凜久を見つめる。
「あり、がと……」
顔を赤くさせた凜久は、恥ずかしそうに俯く。
あ、れ――?
恥ずかしいのは、私なのに。
何で凜久がそんな顔するの?

