落ち着いてるななぁ…… 1年生に見えないよ。 そんなことを ぼんやりと考えながら私は視線をりくくんに移した。 「まだ…名前、ちゃんと聞いたことなかったなって……」 「……あ、そっか。卯月凜久っていうんだ」 「“りく”っていう字は、大地の“陸”……?」 ――「ぶはっ……!」 ……――ッ!? 突然寝ていたようくんが笑い出すから、びっくり。 「………」 りくくんは、というと…… 目を細め、じっとりとした視線をようくんに送っている。 ……え? ……えっ? 私 何か気に障るようなこと……