なんだろう…… このカンジ 男の子は苦手なはずなのに このふたりの間はすごく居心地がよくて――… 私は黙って 私を挟んで通り過ぎていく会話にただ耳を澄ませていたんだ。 ……あ、そうだ… 私まだふたりの名前を、ちゃんと聞いてない。 「…あ、あの……」 「……ん、?」 私の小さい声に気付いたりくくんは、口をモグモグさせながら私の方を向いてくれた。 ようくんはというと…… 購買で買ったパンみっつをたいらげ、芝生に寝転がっている。