手のひらの終焉

「あらあら、

リャウカちゃんだっけ?

あなた凄く可愛いじゃなーい?

何であんな怖い組織になんていたのよ」

リャウカは何となく、

このアモーレに対して府に落ちない感じを抱きながら、

苦笑いした。

「何でだろう?

あたしだって、

普通の家に生まれた普通の子だったんだけどね。

銃の腕を見込まれて、

スカウトされちゃって」

リャウカのことを色々調べ上げていたスクセは、

興味深そうな目を、

チラリとリャウカに向けた。