手のひらの終焉

「よろしく」

 二人に言って、ライフルを肩からおろす。

「コレは、あたしと一緒に仲間に加わる武器よ。

スクセが、今日、調達してきたの。

いつも身に付けてる訳じゃないから、遠慮なく、口説きにきても構わないわよ」

艶っぽい声で、おまけにウィンクまでしてみせる。

そして、ニッと笑うと。

「命が惜しくないならね。

あたしの場合、この体が一番の武器だから」

緊張感の無い口調と裏腹に、二人は蒼ざめたようだ。