手のひらの終焉

リャウカは、ロケットのついたピアスを方耳に付けると、

ズボンのウエストに指を突っ込んだ。

ベルトのバックルの下から、折りたたんだナイフを取り出す。

ボディーチェックをされていたら、すぐに見つけられていただろう。

そうしたら、ちょっと困ったことになっていた。

ちょっと、だけど。

リャウカはナイフを引き出すと

、岩のブロックを積み上げた壁に向き直った。