手のひらの終焉

「それとも家族のところへ帰るのか?」
 
その、家族は組織の中枢にどっかと胡坐をかいてるらしいし。

「それとも、組織をつぶしに行くかい?」
 
リャウカは笑った。

「そうしようかな」

「あんたならできるんじゃないか?」
 
リャウカは力なく笑った。


今は、その力は、湧いてこないけれど、

それしか自分にやれることはないのかもしれない。





おわり





読んでいただいた方、感謝です。

2013・10.24 あちこち修正しました。