けれど、

「私となら分かり合える。

なぜならお前と私は同じ能力者であり、同じ血が通ったもの同士だからだ」 

ノインには全くそれが聞こえてないようだった。
 
それより、リャウカはノインが心の中を読めるかどうか

試していたことさえ忘れてしまった。

「血縁者だってこと?それなら知ってる」

「私はお前の兄だ。

それに、数多くいたお前の兄弟のうち、唯一お前と同じ、銀髪を持っていた」

優しい口調で語りかけてくる。
 
でも、あれだけ散々殴っておいて、今さら兄もクソもない。