手のひらの終焉

感度の高い、人間用。

リャウカが足を乗せたとたんに周囲の砂もろとも吹き飛ばすだろう。
 
不自然に盛り上がった砂の奥に、

砂とは違った物質が埋められているのでそれと分かる。
 
リャウカの目には、その危険な箇所は真っ赤に彩色されて見えていた。
 
こんな能力があるなんて、リャウカ自身も今まで気付かなかった。
 
その目で見ると、転々と地面に埋められた地雷の位置が

砂の上に赤い水玉を描いて見えた。