手のひらの終焉

そういえば、そうだった。
 
リャウカは苦く笑った。

「まあ。オレはあんたもマモウルも好みじゃないけどな。

あんたは整いすぎてて、人形みたいで近づき辛いし。

マモウルはふわふわしすぎていて、

全身全霊を込めて守ってやらなきゃいけないみたいで、嫌だ。

オレは、もっと、したたかに強くて、

味のあるグラマーな美女がいいな」

リャウカの心臓は少しきりりと痛んだ。

「それって、まるでアモーレみたい」

リャウドは腹から笑った。

「そうだな。けどあいつは男だ。」

「あ、そんなの偏見!」