「ねえ、マモウルって、スクセのこと、好きだよね。 妬かない?貴重な紅一点なのに」 リャウドは短く笑った。 「紅一点、か。 おまえさん、自分のこと忘れてないか?」 「あたし?」 リャウカは驚いた。 自分の性別のことなんか忘れていた。