手のひらの終焉

固くて細長い感触のものが手の中にある。

その手を、アモーレは両手でそっと包み込んだ。

アモーレの手に触れられて、リャウカの心臓が高鳴る。

アモーレは、リャウカの手を引っ張り寄せて

リャウカの体を引き寄せた。

息がかかるくらい傍に、

真っ直ぐにリャウカを見ているアモーレがいる。

どう見ても、美女なアモーレ。

星明りの中で、今はとても妖艶に見える。

そのアモーレに見つめられて、

リャウカの心臓は抑えることが出来ないくらい、

ばくばくと反応してしまう。