また一日、過酷な砂漠の旅を終えて、

一行は、休むための場所を確保した。

食事をするために火を囲み、

疲れた体をくつろがしているときだった。

「ほら、グラッパだ」
 
リャウドが嬉しそうに、透明の瓶を掴みあげた。

「酒だ。酒」
 
言い足すと、その場は大きく沸いた。

今日すれ違った商隊から仕入れたんだ。
 
一体、何と交換してそんなものを手に入れたんだろう。
 
不思議に思っているリャウカの前に、酒瓶が回ってきた。