手のひらの終焉

「そんなに肩を持ちたいんなら、

彼女に対する態度を一貫しなさい」

スクセは、アモーレを見たまま、固まった。

痛いところをつかれたらしい。
 
リャウカは面白く思って二人を見た。
 
リャウカを完全に仲間として認めていないことを、

アモーレは責めているのだ。

アモーレなりのやり方で。
 
しかし、

寝息の中でひときわ派手だったのがいつの間にか消えている。

ってことは、

あれはアモーレの寝息だったものと思われる。

眠っていたハズなのに、

いつから彼らの話を聞いていたんだろう。