手のひらの終焉

「誰が起きないって?」

スクセまでこちら側に現われた。

「何かされたのか?リャウカ」

 さっき話していた内容を聞かれたかもしれないと思ったのか、

何となく気まずげだ。

「された」

「何を?」

「アモーレに聞いて」

アモーレはスクセを振り仰いで、

立ちあがると、

スクセの唇に軽くキスした。

絵的には、

見ていて凄く綺麗な図だった。