手のひらの終焉

確かに嫉妬らしいのだが、

この場合、

どちらに感じたものなのか分からなかった。

スクセに迫るアモーレに対してなのか。

アモーレがスクセにも同じコトをやっているってことに、

なのか。

アモーレは、

複雑な心境のリャウカを、

心の奥底まで見据えるように見つめてきた。